手術室看護師は人と関わることが少ない?【外回り看護師、器械出し看護師のお仕事】

手術室って、閉鎖的なイメージ…
人と関わることが少ないんじゃないのかなぁ…

今回は、手術室で働く多職種の方たちを紹介します。

もくじ

手術室で働くスタッフたち

手術室ってどんな人と関わるの…?

麻酔科医

頼りになる手術室のボス!

麻酔科医師は基本的に人数が少ないんです。
中規模の病院でも、常勤の麻酔科医師は2~3人だけ、なんて場合も!
なので、非常勤の麻酔科医師が不可欠です。
A先生は月曜日、B先生は火曜日…というように、様々な先生が麻酔をかけてくれます。

麻酔科医師によって、麻酔介助方法もさまざま!
それを「お作法」と言っていました(笑)
基本的な麻酔介助方法のお勉強に加えて、先生ごとのお作法を覚えないといけないので結構大変です…。

外科医

専門分野ごとのスペシャリスト!

各診療科の先生と、一緒に手術をします。
ドラマでよく見る、脳外科も整形外科も心臓外科も1人でなんでも手術をしてしまうスーパードクター!
……は、いません(笑)

  • 脳外科の手術は、脳外の先生
  • 整形外科の手術は、整形の先生
  • 心臓外科の手術は、心外の先生

ちなみに、オペ看は全ての診療科の手術をこなします…。
楽しい先生、優しい先生、怖い厳しい先生…
沢山の先生とコミュニケーションを取ります!

外回り看護師(間接介助看護師)

手術室の状況を把握し、管理を⾏う

外回り看護師は、麻酔で眠ってしまう患者さんに代わって「痛い」「寒い」などを伝える、とても大事な役割です。
お仕事も多岐にわたるので、忙しいです…。

外回り看護師のお仕事

  • 情報収集・術前訪問
  • デバイス類(電気メスなどの器械)の配置
  • 患者さんへの対応
  • 麻酔介助
  • 手術器械の追加
  • 体内遺残管理(ガーゼ・器械カウントなど)
  • 出血管理
  • 手術記録…などなど

一般的に、器械出しより外回りの方が高度だと言われています。

器械出し看護師(直接介助看護師)

手術が円滑に進⾏するように準備をしたり、手術器械の受け渡しを⾏う

先生に言われてものを渡すだけではなく、手術の進行を把握し、手術器械を予測する能力も求められます。

器械出し看護師のお仕事

  • 術式に合わせた手術器械の展開(器械を清潔に出して準備すること)
  • 手術進行に合わせた器械の受け渡し
  • 体内遺残管理(ガーゼ・器械カウントなど)

器械出し看護師のことを「手洗い」って言われることもあります!
例えば、「今日の鼠経ヘルニアの手洗いだれ~?(今日の鼠経ヘルニアの器械出し看護師だれ~?)」みたいな感じです。

臨床工学技士(CE/ME)

手術室で使う医療機器のスペシャリスト!

手術室には沢山の医療機器が沢山あります。
麻酔器を始め、電気メス、エコーなどの管理をしてくれています。

セルセーバー(回収式自己血輸血システム)の返血など、CEさんにやってもらっています。
いつもありがとうございます!

放射線技師

術中に使う透視装置の設定や、術後のレントゲンを撮ってくれます。

検査技師

手術中の検体や輸血について連絡する機会が多いです。

薬剤師

麻薬の管理やフロシール(特定生物由来製品の止血材)などの管理をしてくれています。

病理医

手術中に迅速病理の判断をすることがあります。
その際には、病理医の先生が手術室まで取りにきてくれます。

助手さん

手術室のリネン類の補充などをしてくれています。

私の病院では、なんと、スタッフの靴を週に1回洗濯してくれるんです!
結構血液がつくので、本当に助かっています。

中材さん

手術器械の洗浄・滅菌をしてくれています。

オペ看が兼務している病院もあります!

お掃除さん

手術室後のお部屋はカオスです…。
それをキレイに掃除してくれる。神様です!

業者さん

主に整形外科の専用器械の業者さん。
組み立てなど、かなり煩雑なものもあるので、業者さんがいないと分からない…なんてことも。

おわりに

今回は、手術室と関わるスタッフさんについて書いてみました。
手術室って閉鎖的なイメージで、人と関わることが少ないんじゃないかと言われるのですが、、、
実は思ったよりも沢山のスタッフさんと働いているんです!

皆さん、手術のチームなんです!
いつもありがとうございます!

この記事を書いた人
しゅがー

療養病棟3年(准看)→手術室5年(正看)
手術看護が楽しくなった人✨
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