無気肺
アテレク
何らかの理由によって気管支が閉塞し、肺に空気がうまく入らない状態。
無気肺が起きると、ガス交換ができる肺の範囲が減ってしまう。
結果、血中酸素濃度が低下し、低酸素血症に繋がる。
手術中の無気肺リスク
全身麻酔の筋弛緩薬投与下、人工呼吸管理下の長時間手術などで発生する。
麻酔薬による呼吸抑制や、長時間同じ体位をとり続けたことによって、気管支に気道内分泌物が貯留し、閉塞してしまうことがある。
手術中の無気肺のリスク
- 長時間手術
- 側臥位・頭低位手術
- 肥満
- 妊婦
- 腹腔鏡手術
- 不十分な人工呼吸管理設定
- 痰などの気管・気管支内分泌物の貯留
- 輸液過多
特に抜管前は注意
抜管前には聴診や胸部レントゲンを確認し、無気肺の評価をする。
狭窄してしまった先は肺音が聴取出来なくなる。
だから、麻酔科の先生は抜管前に胸部レントゲンを確認しているんだね~!
外回り看護師の観察ポイント
挿管時や抜管時は、気道分泌物の吸引が必要なことがあります。
吸引器・吸引チューブを準備しておきます。
また、呼吸状態を観察します。
患者さんには深呼吸を促そう~!
- 呼吸数
- 胸郭の動き
- 気管音
- 呼吸音(両側同じで清明か)
- SPO2
- 気道内吸引後の吸引チューブの外側はアルコール綿、内腔は滅菌精製水か水道水の吸引で清拭をする
- 口腔内の吸引に使用した吸引チューブは気道内には使用しない
私がいるオペ室では、滅菌カップに手洗い水を汲んで準備していたよ!